2021年、涼秋のある日,突然の訃報の連絡がありました.
スマホを握ったまま,何度も「本当ですか?」と聞き直し,呆然としていました.正直今でも信じられない,信じたくないです.その方は,11年前に大学生の私に「小林!香川に来るか!」と誘ってくださった方です.その人の一言で,広島から香川に出てくることになったんです.その後も,仕事,プライベート,家族とも関わりがあり,本当にお世話になっていました.
訃報の連絡がある数日前に,「小林!来月ヒラメ釣り行くぞ!また連絡する!」と電話があったばかりでした.
ちょっとだけ,思い出話にお付き合いください.
いつも釣りや飲みのお誘いは前もってではなく,直前なんです.
「ちょっと急には難しいです…」となることが多いんですが,ひとまわり以上も離れた私と親しくしてくださいました.社会人になって初めての県外出張(東京)も一緒でしたが,初日の夜は馬のゲテ物?キワ物?料理店で,我慢して食事したのは忘れもしません.結局,「小林!別行って唐揚げで口直ししよう!」と言われましたが(笑).気になる方は,「しょんべん横丁 馬」で検索を(店名はここでは控えます).
釣りもよく一緒に行きました.その人にタイラバを教えてもらい,お食い初めで子どもと同じサイズの鯛を使いたいという夢も叶えてもらいました.一緒に釣りしても,何か特別な会話をするわけでもないですが,釣れた時は,普段見せる笑顔とは違う,いい笑顔をしてました.この表情を見た人はなかなかいないんじゃないかと思うんです.
転職してからも,本当に応援してくださいました.理学療法士の経験がないと今の私はないです.
学会に一緒に行ったり,論文を評価していただいたり,教科書の執筆依頼をしていただいたり,自叙伝にモデルデビューさせていただいたりとたくさんの経験をさせていただきました.
恩返ししきれなかったのが悔やまれます.「小林!釣りくぞ!」とまた電話がかかってきそうでなりません.
まだどこかにいますよね?電話、まだですか?
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